子育てコラム(4)「11才になったきみへ」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

  他の「子育てコラム」はこちらから

なお、ポイント会員登録により、
最新コラムを掲載したメールマガジンを配信させていただきます。

   モバイルポイント会員「b-Happyフレンズ」大募集中!

2015年7月

b-Cafe店主カワムラです。

いつも私事ですが(^_^; 、先日上の子が11回目の誕生日を迎えました。
兄ちゃんの誕生日は、
ぼくら夫婦が初めて「親」となった日でもあるので、
より感慨が深まります。
「子育て」と言うけれど、
ぼくらが一方的に子どもを育てているわけではなく、
ぼくらも、子どもとの関わりのなかで、
親にならなければ経験できないこと、
感じることのできないことを、たくさん味わいながら、
親として育ててもらっているのだと思います。
(その時はなかなかそんな風には思えないんだけれど・・)

「育ちあう仲間」として、お互い感謝しながら、なかよく暮らしてゆけるといいですね(^^)

そろそろ思春期を迎えるであろう兄ちゃんの、
誕生日に寄せてこんな言葉を綴ってみました。

11才の誕生日おめでとう。
きみはそろそろ、
「自分」をさがすクエストへと旅立つのだろう。
自分が好きなもの、自分が好きな色、自分が好きな音、
そんなアイテムを集めてはきみをまもる鎧として身にまとってゆくのだろう。
そうやってきみは
「きみらしさ」や「きみの世界」をかたちづくってゆくのだろう。
けれど探求をつづけるほどに地図は複雑になり
鎧が重荷になってゆくのかもしれない。
孤独が深まりすぎて、脚が萎えてしまうのかもしれない。

そんなときは抱え込んでいるものをぱっと、
手放してしまう勇気を持ってほしい。
身軽になってあたりを見わたして
たくさんの優しい手がきみを支えていることに気づいてほしい。
人はひとりでは人でいられない。
きみをとりかこむ、
あらゆるものたちとのかかわりの中で
はじめてきみはきみになるんだよ。
きみがきみであるのは、
だれかときみを区別するためではなく、
きみだけのコトバで、
きみだけが感じるたいせつなことをだれかに伝えるためなんだよ。

手をにぎられたら、にぎりかえそう。
まなざしを交わしあおう。
ひびきあう声でうたおう。
あたえることのよろこびを忘れずにいよう。

若者よ、これが私に知りうるかぎりの秘伝だ。
願わくば胸におさめて、旅立ちを迎えたまえ。