子育てコラム(14)「きみが咲いている」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

  他の「子育てコラム」はこちらから

なお、ポイント会員登録により、
最新コラムを掲載したメールマガジンを配信させていただきます。

   モバイルポイント会員「b-Happyフレンズ」大募集中!

b-Cafe店主カワムラです。

先日ウチの二人兄弟のお兄ちゃんがお誕生日を迎えました。
もう6年生で12才。

彼が小さかったころには、小5くらいになったら、
思春期で付き合いが難しくなるんだろうなあと思っていたのですが、
6年生になってもぜんぜん難しくならなくて、
却ってこんなんでエエんやろか??と思っています(^_^;

おそらく、ぼくがいつまでも「アホ男子」のままだから、
心情的に近くでいられるからなのでしょう(ノ´∀`)ノ

毎年兄ちゃんの誕生日には、
そのときどきの気持ちをコトバにまとめて、
彼に贈っています。

兄ちゃんの誕生日は
ぼくの父親としての誕生日でもあります。
子育ては人生の一部、というか、
子どもを得ることによってしかできない貴重な経験を、
いまさせてもらっているのだ、と思っているので、
その軌跡を、このアニバーサリーの日に、
メモとして残しているわけでもあります。
ちょっと恥ずかしいけれど、そんなコトバを紹介します。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


夏のはじまるころ、
田んぼの一角に
しずくのようなつぼみをいただいた
まっすぐな茎が泥の中からすっくりたちあがる

つぼみは日ごとにそだち、
やがてほころびその花は明け方、
ぽん、とかすかな音をたてて咲くのだという

ころ合いを見計らったように
いっせいにそこここにあざやかな桃いろがともる

きみが咲いているうれしいうれしい
そう思いながら、
レン、おとうさんはそこをゆっくりと自転車で通りすぎるのだよ

子どもの時代も折りかえしをすぎて
きみの日々は少しずつふくざつになってゆく
この世で生きてゆくためには
この世のことわりのなかで
うまく立ちまわるすべを身につけねばならない

けれどそれよりふかく
ぼくらの根っこにある
あたりまえのしんじつをわすれずにいてほしい

それは、ぼくらがみんなうまれて、
やがてしぬということ
そのはざまで「いきる」といことじたいが
はじめからおわりまで、とうといのだということ

ぼくらはなにかになるために生まれてきたのではない
勝ちつづけるために生まれてきたのでもない
いのちのことわりのなかでうまれてからしぬまで
ただそこに咲いているだけで、
ちゃんとやくそくをはたしているのだよ

だからあんしんしておゆき
きらくに楽しめば
じんせいはずいぶんおもしろいゲームだから

なんて言ってみても
この世のことわりに振りまわされっぱなしのぼくだから
さほど説得力がないかもしれないけれどね

けれど夏のはじめあの花たちが
たいせつなことを思い出させてくれる

咲いていればいいんだよ、って

きみが咲いている
うれしいうれしい

12歳の誕生日、おめでとう