子育てコラム(32)「“ウチの子”と向き合おう」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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 2018年3月

b-Cafe店主カワムラです。

 年度末ですね。

 お子さまがご卒園、ご卒業なさったママパパ、おめでとうございます。

 ウチの男子ふたりはそれぞれ、
中1、小3を終えようとしています。
 先日、兄ちゃんの三学期末テストの結果の集計を見ながら、
彼とぼくら両親で話をしました。

 2学期の、「もうちょっとがんばってほしいなあ」
というラインをキープしたくらい。

 兄ちゃんが中学校に入ってから、
何とか勉強に取り組んでもらおうと
あの手この手でサポートしてきたつもりが、
目に見える効果は上がらず、
やっぱりヤレヤレって言ってもだめなんだよなあ、
本人がやる気を出さない限り変わらないよなあ、
もう見守るくらいしかできないのかなあと、
ぼくとしては半ば諦めモードになっていました。

 ところが、兄ちゃんが
「友だちの○○は今回学年1位やった」
と言うのを聞いて、
内心「何だと!」とざわざわ。

 小学校の頃から同じようにバスケをやって、
学童にも一緒に通ったあの子が
そこまでやれるのに、
何できみはこんななんだ、と、
言葉にはしなかったものの、
心中愕然としたのでした。

 話合いの後、
ともかくも毎日こつこつと少しずつでも
やっていこうよ、ということになって、
一緒に英語の勉強をしました。
隣りで見ていると、
それぞれの項目は理解出来ているし、
単語だってわりと頭に入っている。
もう少し時間を掛けて取り組めば、
まだまだ伸びしろがありそうだ、
と思えました。

 そして、さっきは友だちのことを聞いて
カッとなったけれど、この子はこの子として、
できることをやってゆけばいいんだよなあ、
とも思えたのでした。

 いつも誰かと比べられて、
そこから差し引いた自分を見られてるのって、
子どもからしたら、
たまったもんじゃないですもんね。

 「かけがえのない子」とか
「世界にひとつの花」とか、
さんざん見聞きしているのに、
ぼくらはつい、
自分の願望とか欲を押しつけて、
子どもを否定的に見てしまいがちです。

 そうではなく、
目の前にいるウチの子に正面から向き合って、
その子ができること、
その子のために親ができることを
考える方がいいと思うんです。

 これは、ぼくら大人の生き方も
同様だと思います。
夢や理想を持つのはかまわないとしても、
そこにたどり着けないでいる現状を
うらんでいるばかりでは、幸せになれない。

 アドラー心理学の創始者、
アルフレッド・アドラーが、
「大切なのは、何が与えられているのかではなく、
与えられたものをどう使うかである」
という言葉を残しています。
大好きな言葉です。

 子どもがこんなふうに思って、
オリジナルな自分の人生をめいっぱい
楽しんでくれるよう、
まず親であるぼくがそんなふうに暮らさなきゃな、
と改めて考えた次第です。