子育てコラム(34)「Bプランでいこう」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2018年5月

 b-Cafe店主カワムラです。

 連休が明けたかと思ったら突然暑くなって、
え?もうすぐ夏休みだっけ?
なんて勘違いしてしまいそうなここ数日ですが、
皆さま、いがかお過ごしでしょうか。

 オジサンはもうふらふらです。
どうぞ、しっかり水分を採って
お子さまともどもご自愛くださいませ。

 さて、先の連休は、初めての試みとして、
前後の日曜定休日を臨時営業として、
GW中はぶっ通しで営業、というのをやってみました。

 おかげさまで、たくさんの方にご利用いただき、
賑やかな日々を過ごすことができました(ありがとうございます)。

 ただ、いつもすまなく思うのが子どもたちのこと。
ウチは祝日と言えば普通に営業で、
レジャーでおでかけ、
なんてのはいつもヨソの話。
中学生の兄ちゃんはクラブに出かけてゆくのだけれど、
弟はまだ一人で留守番させるわけにもゆかず、
毎日店で過ごしてもらっていました。

 せめてもと、
最近サイクリングにはまっている彼につき合って、
毎日一緒に自転車で店と家とを行き来したり、
午後の空いた時間に厨房でお菓子作りをしたり、
ある日は二人で店に泊まってみたり、
できる範囲でささやかなスペシャル感を盛り込んでみました。

 そんな連休中のある日、
帰り支度を済ませて二人で店を出たら、
「しまった!」と声をあげて、
彼が自転車の横でベソをかきそうな顔をしていました。

 「どうしたの?」と尋ねたら、
自転車の鍵を、
お母さんが持って帰ってしまった、って。

 ドリルやら教科書やらが詰まった重いリュックを、
先に車で帰った連れ合いに持って帰ってもらったのですが、
そのリュックに自転車のキーをつけたままにしていたのでした。

 夕方ののんびりサイクリングを
楽しみにしていた彼にはだいぶショックだったみたい。

 ぼくも内心困ったな、とは思ったのですが、
なるべく平然と、
「それじゃあバスで帰ろうぜ」
と提案してみました。

 本数は少ないけれど、
店のすぐ前から津駅に向かうバスが出ているんです。

 さほど待つことなくやってきたバスに乗り込み、
やたらに細い道を縫うように走る
運転手さんの腕前に感心しながら
小声でおしゃべりしている間に松菱前に到着、
そこから普段あまり通らない路地を
ちょっぴり探検気分で15分ほど歩いて、
無事帰宅することができました。

 歩きながら、今日みたいに、失敗したり、
予定どおりに行かなかったときは、
次の作戦を考えたらええんやで。
 もともとの「A作戦」がダメになったら
「B作戦」でいけばいいねん、なんて話をしました。

 立ちすくんで悔やむのではなくて、
別の方法を考えて前に進み続ける。

 これは、生きてゆくすべのひとつとして、
子どもたちに伝えておきたいことだし、
ぼく自身もそうでありたいと思っています
(いつもそうできているとは限らないけれど・・・)。

 小さな子どもと暮らしていると、
予定通りに行かないことってたくさんありますよね。
って言うか、そもそも「予定」なんてムリ、みたいな。

 なので、子どもとの日々の中では、
気持ちをやわらかく持って、
思った通りに行かなくてふつうだわ、
ようし、それじゃあこっちの作戦に切り替えよう、
というような構えで暮らすのが、
ストレスを少なくする方法のひとつだと思います。

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