子育てコラム(35)「14才のきみへ」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2018年7月

b-Cafe店主カワムラです。

異様な暑さが続いて、毎日フラフラになっています。

ラジオの天気予報も様相が変わって来て
「熱中症に気を付けましょう」ではなく、
「生命の危険がありますので」なんて言っていて、
類を見ない緊急事態なのだなと実感しています。

皆さま、どうぞ、
しばらくは不要不急のお出かけは控えて、
なるべく涼しい屋内でお過ごしください。
(でもお店には来てね♡)

さて、先日上の子が14才の誕生日を迎えました。
噂の中二です(^^)
毎年、この日に、
自分の親としての思いを言葉にまとめることにしています。
今年はこんな具合になりました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
14才の誕生日おめでとう。
こんなこと言うと怒るかもしれないけれど、
こないだまでベイビーだったきみが
もう中二って、なんだか笑っちゃう。

きみがまだ小さかったころ、
いつかきみが気難しい年頃を迎えたら、
どんなふうに接すればいいんだろう、
って考えることがあったんだけど、
今きみはまさにその時。

頼りないお父さんに免じてか、
思ったよりはお手柔らかな思春期で
助かっております、ありがとう。

そろそろ将来に向けた選択が迫って来たきみに、
望むことはたくさんある。
だけど、それらのほとんどが、
ぼくの勝手な望みであることは知っているし、
きみが選ぶ道をきみが歩むほか
ないことも分かっている。

しっかり勉強してほしいとか、
友だちを大切にしてほしいとか、
身体を鍛えて丈夫でいてほしいとか、
注文しはじめたらきりがなくなるのだけれど、
ただひとつだけ願うとしたら、
それは「生きていて」ということ。

           *

どんなことがあっても、
生きてゆくことを選んでほしい。
生きてゆくって、
けっして楽ではなくて、
投げ出したくなることもあるだろう。

自棄になって
ぶち壊してしまいたくなることも
あるかもしれない。

けれどね、そんなときもどうか、
生きてゆくことを選んでほしい。

ぼくは、きみより長く生きてきたけれど、
生き抜いた先に何があるのかは、まだ知らない。

だけど、闇の中でこそ光がまばゆいように、
逆境の中でこそ、いのちがかがやく、
というのは確かだと思う。
試練をを乗り越えてこそ、人生が深まるのだと思う。

「きれいなおはなばたけをあるきました。きれいでした。」
っていう人生より、
「野を越え山を越え谷を渡り森をくぐり」
っていう人生のほうが、だんぜんオモシロイと思わない?

           *

きみがきみの人生を、
大切なものだと思えるために、
きみの人生をていねいに辿ってほしい。

そのためにまず、
きみの人生はきみのものだということを、
しっかり知っていてほしい。

自分がどこに行きたいのか、
そのために何をすればいいのか。

できない理由を探すヒマがあれば、
できることを探すこと。
足りないものを嘆くのではなく、
持っているものの使い方をくふうすること。

この世では、
時には奇跡も起こるのかもしれないけれど、
きみの人生のほとんどは、
きみの行動とその結果からできている。
それなのに奇跡を待って行動しないのはおろか者だ。

思い通りに行かないことは
もちろんいくらでもあるけれど、
それも含めて自分の人生をデザインしてゆくのって、
楽しいものだよ。
・・・って、やっぱり説教くさくなっちゃったね。

でも、お父さんは、
自分自身の生き方に対しても、
ほんとにそんなふうに思ってるんだぜ。

「失敗したら残念だけど 最悪でも死ぬだけだし」
ビビらずに、死ぬまでは、しっかり生きて行こうぜ。

           *

きみの手を取ってきみを導いてゆく時期は、
もう過ぎてしまったのだろう。
けれどお父さんは、きみのそばを歩いている。
手をのばせば届くところにいたいと思っている。
家族って、旅の相棒だからね。

ウザくない程度に、
つかず離れずを心がけますので、
どうぞ、今後ともヨロシク。