☆店主カワムラの子育てコラム☆
毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。
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2020年7月
b-Cafe店主カワムラです。
ステイホームの影響で、書籍の売れ行きが伸びている、というニュースを目にしました。
ぼく自身、店がのんびり目な日が続いているので(アカンのですが・・)、本を読む時間を確保しやすくなっています。
本屋さんには申し訳ないけれど、ぼくはもっぱら図書館派で、児童文学を中心に、ときどき寄り道しながら、片っ端から読んでいます。
長編の物語を数日に渡って読んでいる最中は、自分自身の生活と併行して、日常とかけ離れた、もうひとつの生活がすぐ傍にあるように感じられて、暮しの楽しみが深まります。
子どもたちが本に親しんで欲しい、と願う理由はいくつもあるのですが、特に強調したいことのひとつが、本を通じて物語と出会うということです。
ぼくらがこの世に生まれて生きてゆくのは、たくさんの人と出会ったり、困難にぶつかってそれを乗り越えたり挫けたり、笑ったり凹んだりしながら、喜怒哀楽のうねりを味わい、魂を成長させてゆくためだと思っています。
ただ、人生は短くて、1人の人が経験できるものごとには限界があります。それを補い、飛躍的に広げてくれるのが、物語との出合いです。
自分と、自分が関わった人たちの人生に加え、物語を通じて、あらゆる場所あらゆる時代に生きた人々の人生を、仮想的に味わうことができます。たくさんの「こころ」に出会うと言ってもいいかもしれません。
フィクションの物語も多いけれど、作者がそれを通じて伝えようとしていることは、「ほんとう」です。
たくさんの物語に出会うことによって、心のひだが細やかになり、自分の人生のなかで起きる様々な場面を、心のひだに折り込まれた物語と引き比べて、より深く、現状を理解できるのではないかと思います。
お気に入りの本の、印象的な場面が、心のお守りになって、苦境に立った時に勇気をあたえてくれるかも知れません。
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子どもを、本を手に取る人に育てるためのスタートは、ママパパを一緒に味わう絵本の時間だと思います。
ごく身近にあって、かんたんに楽しむことのできる絵本を一緒に楽しむことを通じて、子どもの人生をゆたかにするのに役立つ大きなプレゼントを贈ることができます。
さあ、図書館に行こう。