子育てコラム(77)「孤独というお守り」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2022年7月

b-Cafe店主カワムラです。

 先日、ラジオ局FM三重から、うちの兄弟宛に封書が届いていました。

開封したのを見せてもらったら、それは、ぼくが子どもらに宛てて書いた手紙でした。

 以前、FM三重の番組で「10年後の君へ」という企画がありました。

 リスナーが10年後の誰かに向けて書いた手紙が番組内で紹介される、というものでした。放送後、その手紙は局内で保管され、10年後にその相手に届けられる、ということになっていました。

 それが、10年の時を経て、無事子どもたちの手元に届けられたのでした。

 いったい何を書いたんだろう、とドキドキしながら見せてもらったら、思いのほかちゃんと書いてありました(^^;

 当時の自分として言えることをめいっぱい書いたのだと思います。

 気恥ずかしいのですが、その手紙を紹介します。

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 君たちは今、小学2年生と保育園の年少さん。お父さんは君たちと過ごす毎日を宝物のように思いながら暮らしています。10年後もそうであることを願っています。

 君たちに伝えたいことはたくさんあるのだけれど、今お父さんが一番大切に思っていることをここに綴っておきます。

 それはね、君たちの人生は君たちのものなのだ、ということ。君たちは君たちの考えで、君たちの人生を創ってゆけばいい。どんな風に生きてゆくか、何になるかということは君たちが自分で決めればいいんだよ。

 誰かのせいにしちゃいけない。自分を不幸がっていてはいけない。人のことばかり気にせず、君たち自身の心の声にいつも耳を澄ませておくこと。

 もちろんつらいこと、逃げたくなるようなこともたくさんあるだろう。でもそんな時こそ、ぼくはぼくなんだ、と足を踏んばり、胸を張ればいい。人生に正解なんかないんだから、まず君たち自身が、自分の人生を認めてあげなくっちゃね。

 立ち上がるのが難しく思えたり、行き止まりに突き当たってしまったように思えることもあるだろう。そんな時は、想像の翼を広げて鳩のように飛び立ち、高みから自分を見下ろすといい。

 そうして、世界はまだまだうんと広くて大きくて、君たちにはまだまだたくさんの選択肢が残されていることを思い出すといい。

 何があっても生きてゆくこと。君たちは生きるために生まれてきたんだもの。しんどいこともあるけど、うれしいこと楽しいこと悲しいことつらいことそれらすべてを深く味わうために、ぼくらはこの世に生まれてくるのだと、お父さんは思っている。

 生きるのって、楽しいもんだよ。生きているほど、ますますどんどん楽しくなってくる。そのことを証明しながら、君たちの少し先を、振り返り振り返り、行けるところまで歩いてゆきたいと思っています。

 2013年2月20日

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 届いたのが、長男が18才の誕生日を迎える前日だったので、当日お祝いの食事の際に、この手紙も手渡しておきました。

 手紙に書いたように、生きてゆくことは決して楽ではない。けれど、歯をくいしばってでも、生き抜いてゆくことに意味があるのだと思います。

 ぼくが良い父親であったのかどうかは、すこぶるあやしいのですが、とにもかくにも10年の月日を乗り越えてきたのだなあ、としみじみしました。

 とはいえ、人生はまだまだ。子どもたちにしたら、まだ始まったところです。

 そりゃもうイロイロあるのでしょうが、いちいち大騒ぎせずに、こんなもんさと、粛々と、そしてていねいに、日々を送ってゆければ、と願っています。