職場体験学習でした

 毎年この時期に、近隣の南郊中学校2年生の生徒を、職場体験学習で受け入れています。 今年も、女子2人、男子1人が来てくれました。

 夫婦二人きりで回している店なので、毎年中学生たちが来てくれるのをとても楽しみにしています。

 中学生たちには、店の業務全般を経験してもらいます。

 ホールの掃除から、おしぼりを畳み、仕込みの補助、盛りつけ、接客まで。
 午後のお客さまのいない時間には、お菓子作りもしました。

 かぼちゃのプリン、ロールケーキ、レアチーズケーキ、揚げドーナツなど。
 合間の時間には、ふだんの朝から夕方までの業務や、売上げ、仕入れ、経費などのお金の流れを説明したり。

 3日間の体験の最終日になると、すっかり慣れて、こちらが細かく指示を出さなくても、お客さまが来れば、お水を出す準備をする、お客さまが帰れば空いた器を下げてくる、というように自発的に動いてくれます。 その成長ぶりがとてもうれしいのだけれど、その頃にはもうお別れになってしまいます。

 職場体験学習の受け入れは、店を始めた当初から続いているのですが、その頃は自分の子どもがまだ小さかったこともあって、中学2年生というと、とても大きな大人のように見えて、どのように接すればいいのかドギマギしたものです。

 けれど、月日が過ぎてわが子が彼らの年を過ぎて中3にもなると、こんどは2年生の子たちがかわいい。お客さまのお子さんたちよりはすっと大きいけれど、まだまだ子どもの部分もあるんだよなあって、視点が甘々になります。

 そんな子たちとべったり3日を過ごすと、もうホームステイ先のお父さんのような気分になってしまいます。

 彼らには、縁あって知り合えたんだから、オッサンのお友だちとして、今後何かがあって、家族にも先生にも言いにくいようなことがあったら、相談に来てね、できる範囲で力になるから、と伝えておきました。

 実際に来てくれることは、なかなかないんだろうけど、若い彼らが、たくさんの山を越え谷を越えながら、健やかに暮らしてゆけることを願います。