☆店主カワムラの子育てコラム☆
毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。
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2026年4月
b-Cafe店主カワムラです。
新年度がスタートしましたね。いろいろと新しいことが始まり、ばたばたとした日々を過ごされているのでしょうね。お見舞い申し上げます。
4月に入った頃、改正された民法が施行される、というニュースを何度か耳にしました。夫婦が離婚したとき、これまでは、父母どちらか一方のみがその後の親権を持つ、ということになっていたのですが、今後は、双方が親権を持つ「共同親権」を選ぶことができるようになったそうです。
離婚に伴う親権をめぐる協議、という言い方はときどき見聞きするけれど、ふだん暮らしている分には、さほど意識することがないような気がします。
そもそも「親権」って何なのだろう?
法務省のサイトでは、
「親権」とは、子どもの利益のために、監護・教育を行ったり、子の財産を管理したりする権限であり義務であるといわれています。」
と説明されています。分かるような、分からないような。
そんなことをきっかけに、夫婦とか家族とかについて、ちょっとだけ考えてみました。
うちは、夫婦それぞれが、もともとの姓を名乗っている、別姓の夫婦です。
ぼくたちが一緒に暮らすことを決めた当時、二人とも、結婚に伴って当たり前のように、姓が一方に統一されてしまう、ということに違和感を感じていました。また、家と家の間での結婚ではなく、あくまでもぼくら個人の結びつきなのだ、という思いもありました。
明治民法で制定された「家」という考え方は、戦後の民法改正で廃止されました。かつては嫁が、夫の「家」に「入籍する」というものでした。この「家」というのは、戸主(家長)が率いる親族の一団でした。
現在はそのような「家」という制度は廃止されて、ひとつの戸籍には夫婦とその子どものみが記載されることになっています。結婚する際に、新しい戸籍が作られて、そこにまずは夫婦が記載されるわけです。
けれど、その際には、多くの場合、夫の姓の戸籍が作られ、妻は姓を変えて夫の姓を名乗る、というのが通例になっています。そのため今なお「⚪︎⚪︎家の嫁になった」という印象が根強く残っているように感じられます。
ぼくは妻をうちの嫁として迎えたくはなかったし、嫁と家の間に立ちたくもなかったんです。それで、ぼくらは別姓の夫婦という形を選択したのでした。
婚姻届を出すためには、夫婦どちらかの姓(多くは夫の)に統一する必要があるので、その届出はしていません。
当時から「選択的夫婦別姓」の制度の採択が審議されていて、近いうちに通るだろう、という雰囲気もあったのですが、なんとそれが実現しないまま30年近くが過ぎてしまいました。
「別姓」なので婚姻届は出していないのだ、という話をすると、「別姓ってまだダメだったの?」と言う方がたくさんいらっしゃるのですが、まだなんです。
ぼくら夫婦は別々の戸籍のままで暮らして今に至っています。
ただ、住民票には、ぼくらの生活の実態として、ぼくが世帯主である世帯に「未届の妻」として連れ合いが、続いて子どもらの名前が記載されています。
そこで親権の話に戻るのですが、ニュースを受けて、連れ合いとその話をしていて、
「そもそもやけど、もしかしてぼくって親権なかったのかな?」
と尋ねたら、連れ合いが、
「そうですね」
と言うので、おお、そうなのか!とびっくりしました。
婚姻届を出していない「事実婚」の夫婦に子ができた場合、子どもは自動的に母親の戸籍に入ります。(現在の民法の戸籍には、親子二世代のみが記載されるので、母親が親の戸籍に入ったままだった場合は、「分籍」されて新しい戸籍が作られます)
ぼくは紛れもなく父親なので、出生届を提出する際にその旨を申し出ると、母親の戸籍に記載された子どもの欄に「認知」という項目が加えられ、ぼくの名前が記載されました。ぼくの戸籍にも、同様に認知した子の情報が記載されます。
このことによって、ぼくと子どもたちの親子関係は法的に確認できるのですが、「親権」に関しては、同じ戸籍内に記載された家族内での権限なので、ぼくはずっと「蚊帳の外」にいたのでした。
ぼくなりに、めっちゃお父ちゃんしてきたつもりやったのに、親権なかったんか~いと、へなへな笑ってしまいました。悔しいとかではなく、自分の間抜けさや呑気さがなんとも笑けてしまう。
それに、「親権」って、行使できるのは、子どもが成人する前、つまり18才未満までなんです。長男はもう二十歳を過ぎているし、次男も成人まで1年足らず。親権があってもなくてもどのみち間も無く期限切れなんです。
とはいえ、親権があろうがなかろうが、姓が同じでも違っても、ぼくらはずっと家族だったし、これからもずっとそうなのだと思っています。
アホな話なのですが、そんなことにかまっていられないくらい、生活と子育ての日々に没頭していたのだ、ということにしておいてください。ちゃんちゃん。