☆店主カワムラの子育てコラム☆
毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。
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2021年12月
b-Cafe店主カワムラです。
ウチの子が小さかった頃に使っていた、プラレールの電車を店に持ってきたら、やはり男子を中心に大人気です。お会計が済んだあとも、新幹線を両手に持って、おうちにもってかえる!と言って離そうとしない子も。
それで、ママに説得されて片付けたり、取り上げられて、泣きながら帰ったり(←だいたいこっちです)。
もう帰るよ、と言われて「まだあそびたい〜」と泣いて、ママに抱えられて帰る子もいっぱいいます。
そんななので「すみません~」と恐縮するママたち、どうぞご安心ください、そんな子、ナンボでもいますので😊
ここでぜひお伝えしたいのは、そんな子たちは、けっして「悪い子」ではない、ということです。
気に入ったおもちゃをずっと持っていたいとか、楽しいからもっと遊んでいたい、と思うのは当然のことだし、そのことをしっかり主張できるのはすばらしいことです。
ただ、その主張を通されるとママは困ってしまう。つまり、困っているのはママで、困らせる子どもが悪い、というわけではないんです。
だから、悪い子をとがめる、というのではなく、そのご要望は、ママには都合が悪くて困ってしまうから、協力してもらえないだろうか、というくらいのスタンスでお子さんに向き合えば、熱くならずに済む気がします。
とはいえ、ママの都合だって大切で、夕方の家事も待っているし、お兄ちゃんやお姉ちゃんのお迎え時間もあるしで、譲れないこともたくさんあると思います。
そんなときは「申し訳ないけど、リクエストに応じることができません」と、お子さんを抱えて帰るのも、最終手段としては、ぜんぜんありだと思います。
ただ、いきなり最終手段まで行ってしまうのではなく、お互いが譲り合えるラインを探るのも、大切だと思います。余裕があれば、ですが。
じゃあ、時計の針がここまで遊んだら帰れる?とか、この電車、こんどまだ使えるように、ここに飾っておこうね、とか。
・・って書いていて、あんまり成功率が高そうじゃないなあ、と思ってしまうのですが、それでもいいと思います。
ダメ元とは思いながらも、子どもの目線に立ってコミュニケーションを取ろうとすることによって、子どもは「ママはぼくを理解しようとしてくれている」ということを感じ取ってくれるはず。
「もう、アンタって子はいつもいつも!」ってぶちキレるよりずっといいと思います。
こんな状況に向き合うためのヒントとして「この子は、このことから何を学ぶだろうか」「この子がどんなふうに育っていってほしいんだろうか」という視点を持つことをお勧めします。
子どもは大人の言動をモデルにして、自分をかたちづくってゆきます。
大人がキレて、力づくで言うことを聞かせていれば、子どもは、問題を解決するためには、力を行使すればいいのだ、と思うようになるでしょう。
逆に、冷静に話し合いを持つことができれば、粘り強くコミュニケーションを取ることを学んでくれるのではないでしょうか。
また、長い視点で見たとき「自己主張できる」ということはとても大切なことです。「何だってママの言う通りにしてたら大丈夫」って思うより、自分が望むことを主張できる子、自分で選択できる子になってほしいと思いませんか?
もちろん、社会に出たら、相手の都合を考えたり、状況に応じて柔軟に対応できることも大切です。けれど、そんなスキルを身につけるのは、もう少し後になってからで良いのではないかと思います。
少なくとも、「自分の主張を通すことのは悪いことだ」とは思って欲しくないんです。どんどん主張すればいいと思います。そして、その主張が通らないこともある、という経験も、大切な学びにつながると思います。
とはいえ、いつだってひとつの答えがあるわけではありません。
ひと山越えたかと思ったら、子どもはまた、こうくるか!というような難題をさらに突きつけてくるのでしょう。
たいへんだとは思うのですが、どうぞお気楽に。
3~4才くらいまでの子どもと付き合うのって、大人の忍耐力トレーニング、そして子どもとの知恵比べだと思うんです。
今子どもに対して「こうあるべき!」って思っていることが、後になったら「あんなにこだわらなくてもよかったのになあ」と思えることが、たくさんあります。
子どもとの勝負は、2勝8敗くらいでじゅうぶんだと思います。
お気楽に、お気楽に。