
Facebookのお友だちが「育児の百科」という本の記事をシェアしていたので、目を通してみたら、何とも魅力的な本だったので、早速一冊取り寄せました。
注文してから、もしかしたらこの本、ウチににあったかも?と思って探してみたら、メッチャ書斎の本棚にありました(^_^;
ウチの長男が生まれた歳、連れ合いが、お母さんから譲り受けたものです。お母さん自身が、自分の子育ての際に読んでいたものを、送って来てくれたのでした。
その後何度も改訂が加えられ、現在は、三分冊されて、岩波書店の文庫版として販売されているようです。
手元に届いたものをぱらぱらめくって拾い読みしてみると、いちいちぐっとくる。
固い言葉で知識を伝えるものではなく、小児医であった著者、松田道雄氏が、彼のことばで語りかけてくれている感じがします。
良好な親子関係の中で、子ども達が健やかに育っていってほしい、という思いが伝わってきます。
医療に関する内容だけではなく、「絵本はどんなのがいいか」などという項目もあります。
「どんな絵本を与えるかは、親の感じでえらぶべきだ」
「文をよんでやるのは親の仕事だ。よむ身になってみると、感じのいい絵、感じのいい文のついている絵本のほうがたのしい」
「親が清潔な感じでよんでやれるためには、清潔な感じにできている絵本がいい。
それは金もうけ仕事としてではなしに、
ほんとうに子どものことを思っている人たちでつくった絵本がいい」
なんて、これは実際の子育てを知る人にしか書けない言葉だと、そのリアリティにびっくりしつつ、深く共感したのでした。
確かにスゴイ本です。
b-Cafeの本棚に置いてあります。ご興味のある方、ぜひ手に取ってご覧くださいね。