子育てコラム(18)「与えるということ」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2016年12月

b-Cafe店主カワムラです。

この時期と言えばやっぱりクリスマス。
親たちがプレゼントのことで頭を悩ませている一方で、
子どもたちは勝手に(?)なんだかウキウキしております。
冬休みやお正月も間近になって、
子どもたちには何とも楽しい時期ですよねえ。

ぼく自身は、プレゼントなんてものとはすっかり縁遠くなって、
期待もしていないし、
欲しいものもべつにないのですが(さびしっ!)。

人に何かをもらうのはもちろんうれしい。
けれど、よく考えてみれば、
人に何かを贈られるよりも、
「贈る」ということの方に、
実はより大きな喜びが含まれているのではないかと思います。

「誰かが自分に何かをくれる」
「何かをしてくれる」と期待していて、
それが実現すればうれしい。

でも、望むことにはキリがなくて、
望み続ける限り、
期待がうらぎられるリスクも続きます。

見返りを期待しながら何かをするのでは、
結局「求めている」のと同じことなのですが、
期待なしに進んで与えることができたなら、
その行為はそれで完結していて、
裏切られる不安はなく、
ただ喜びだけが残るのではないでしょうか。

小さなわが子と接するときのケアの多くは、
そんな「無償の貢献」なのだと思います。
そしてそこには自己犠牲の気持ちはなく、
小さな命に尽くすことへの
喜びに満ちているのではないでしょうか。

人はほんとうは、何かを与えられるより、
何かを与えることの中に
喜びを感じるものなのではないかと思います。

自分が人の役に立てている、
必要とされているという実感は、
生きてゆく勇気を与えてくれますからね。

そしてぼくら親には、
自分を求めてくれ、
与える喜びを味わわせてくれる「家族」というプレゼントが、
ちゃんと与えられているんですよね。

とはいえ、ぼくらはついつい何かを
「求めて」しまうんだけど、聖なる夜を迎える今週、
すでに与えられている、
かけがえのないプレゼントへの
感謝の気持ちを思い起こしてみましょう。

よいクリスマスを♡