子育てコラム(25)「もの想う花」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2017年7月

b-Cafe店主カワムラです。

今日はウチの小学生、中学生ともに一学期の終業式、
明日から夏休み突入です。
毎年だけど、もうここまで来たのか、とびっくり。

子どもたちにはウキウキだけど、
大人たちには何かと大変な夏休み。
「もうアカン!」というときはぜひ、
b-Cafeにのんびりしに来てくださいね(^^)

さて、7月と言えば、
ウチの兄ちゃん中一の誕生日なんです。
彼が育って来た年月は、
そのままぼくが父親として
過ごしてきた年月でもあります。

去年、小6だったころは、
まだぜんぜん思春期っぽくなくて、
なんでもかんでもおしゃべりしてくる
無邪気なヤツだったのですが、
中一となると、
さすがに気難しい部分も出てきました。

べったりでなくなるのは寂しいけれど、
それは当然の成長の姿なので、
これからの距離の取り方を探っているところです。

そんな彼に向けて、
今年もお祝いのメッセージを綴りました。
毎年その時々の、
つまり自分としては最新の、
願いだとか人生観を盛り込んでいるので、
自分のための道標にもなっています。

そんな言葉を紹介します。
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もの想う花 

今年も、きみの花が咲いている。 
きみはこの春、中学生になった。 

花が咲くように、きみがそこにいてくれるだけでいい、 
なんて言ったお父さんだけど、 
しっかり学業を修めてほしい、
とか 将来を見すえてほしい、とか 
良い友だちをつくってほしい、とか 
どんどん欲が出てきて、自分でもあきれている。 

花たちは今年も、泥の中からすっくり立ち上がって咲き、 
3日ほどでめいっぱい開いたかと思うと、花びらを散らせていった。 
ぼくらだって同じように、花を咲かせ、散ってゆく。 

はるかな時間からすれば、ほんとうにささやかな 
「それだけのこと」なのかもしれない。 

だけどね、つかのまのひらめきのような 
ぼくらのいのちなんだけど、意味がないわけじゃない。 

ぼくらには想いえがく力がある 
遠くをめざす力がある 
つながり合う力がある。 

ぼくらは「いま」を生きるために、
老いて死ぬ身体を与えられている。 

さまざまなかたちで老いて死ぬことを体験するために、 
生まれてくるのだと言ってもいい。 

かぎりある「いま」のなかで、何をえがくか、 
想いをめぐらせつづけるのが、 
人として生きるということなんじゃないかな。 

どこかにたどりつくとか、何かになるとかではなく、 
とまどいながら、迷いながら、 
どこか、何かをめざして、一歩一歩踏みしめた足あとから、 
ドアを叩く拳ににじむ汗から、 
喜びやかなしみにゆさぶられて流す涙から、 
いのちの証しがこぼれるのだよ。 

もの想う花でいよう。 
でも力み過ぎずに。 

ぼくらはほんのつかのま、咲いて散る花なんだから。 
気らくに、でもめいっぱい、ぼくらの花を咲かせよう。 

13歳、おめでとう。