子育てコラム(26)「親心って」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2017年8月

b-Cafe店主カワムラです。

夏休みも終盤に差し掛かりました。

休みになる前からずっと気にしているのが、
中一の兄ちゃんと三年生の弟の、
夏休みの宿題。

結構な量が出されているので、
計画的にこなしていかないと大変なことになる、
と思って声を掛けるのだけれど、
なかなか取り組まない。

弟はまだ、手伝おうか?
と言うとすんなり一緒にやるのだけど、
兄ちゃんは「手伝ってもらうこと、べつにないし」
なんてカワイクナイことを言う。

それで、自分でやるのかと思えば
ぜんぜんそんなことなくて、
いったいどーやって毎日を過ごしてるんだろう??
と思うくらいに進展がない。

・・・そんなでヤキモキして消耗しているのですが、
考えるとこれって、
親が勝手にやってることなんですよね。

子どもは別に宿題の心配をしてくれ、
なんて、ひとことも言ってない。

ぼくが学んでいる「アドラー心理学」に基づく
子育ての要点の一つとして
「課題の分離」という項目があります。

生活の中で起こってくる事がらで、
責任を持つべき者、
結果を引き受ける者は誰なのか、
ということを意識して、
「私の課題」と「あなたの課題」を
整理して仕分けてみる、
というものです。

仕分けて線引きをしておしまい、
というわけではなく、
一旦「課題の分離」をしたうえで、
どういうところで援助したり協力したりできるかを
考えるというのがミソなのですが、
そこはまた改めて。

さて、子どもたちの宿題はどうかというと、
これはどう考えても「子どもたちの課題」。

すっぱり割り切ればいいはずなのに、
割り切れなくて、
勝手に気にしてへとへとになっています。

そもそもぼく自身、
宿題をちゃんとやった記憶なんて無くて、
どうしていたのか不思議に思うくらいなので、
子どもにあれこれ言える立場ではないことも
分かっているのですが。

子どもたちが小さかった頃は、
ただ毎日元気でいてくれればいい、
素直にすくすく育って、
笑っていてくれたらそれでいい、
って思っていたはずなのに、
これは何なのでしょう?

今だって
元気ですくすく育ちつつ
暮らしてくれているのに、
この不満ナニ?って
自問自答してしまいます。

もしかして、
自分ができなかったことを
子どもにおっかぶせようとしてるの?とか、
結句よく自分が安心したいから、
子どもを思い通りにしたいだけなんじゃないの?
なんて、ヤヤコシイことまで考えたりして。

とはいえ、それがしんどい、
と言うわけではなくて、
こういう思いは、
親になれたからこそ
味わえるものなんだろうなあ、
おもしろいなあ、とも思っています。

要するに、
子どもたちに振り回されっぱなしの
日々なのですが、
親だっていつまでも成長の途中なのでしょう。

しっちゃかめっちゃかしながら、子どもと一緒に育ってゆけばいいのだと思います。
まずはあとちょっとの夏休みを大切に過ごすことにします。