子育てコラム「きみがいてくれて、うれしい」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2020年6月

b-Cafe店主カワムラです。

6月に入ってようやく、高校に入学した長男の通常の学校生活が始まりました。
と言うことは、毎日のお弁当もスタートです。中学校までは給食があったのに、高校からは毎日弁当って、ホンマかよ、と思ってたのですが、どうやらホンマのようです。

学食はないし、購買でパンは買えるけれど、短い休み時間に買いに行くのは大変みたい。かといって、毎日コンビニなんかで買うというのも良くないし。

そんなわけで毎日せっせと作っております。まあオベントひとつくらい、大した手間でもないですしね。

でもね、わりと残してくるんです。最初の頃は、まだ学校が始まったばかりで、勝手がわからないし、緊張もあるし、と思って、少なめにしたりしたのですが、それでも残してくる。

やっぱり「せっかく作ったのになあ」と思ってしまうのですが、考えたら、それってこちらの願望なんですよね。

「きれいに食べてほしい」とか「おいしかったよ、ありがとう」って言ってほしいとか、こちらが勝手に願っているだけで、そうならなかったからと言って、相手を責める筋合いはない。

さらに、こちらがしたことに対して、相手に一定の反応を期待する、というのは「見返りを求めている」ってことなんですよね。
このパターン、生活の中でメッチャあるのでは。

見返りを求めて、そうならなかったからと言って腹を立てたりしんどくなったりするのは、自作自演のアホな一人芝居です。

そうではなくて、何か人の役に立てる、ということ自体に喜びを感じられれば、よけいなしんどさを背負い込まずに済むんです。愛は与えるもので、与えること自体で完結している。

そう考えて、「毎日お弁当を作ってあげられてうれしいな」「ここまで無事に大きくなって、毎日学校に行ってくれてありがとう」って思えれば、いちいち食べ残しを気にしなくてもよくなる。

役に立てる相手がいること、そのような環境で暮らせているということへの感謝を忘れないこと。人のために何かができる、ということが、実は自分の居場所を作ってくれているんです。

・・と言うような、うつくしい境地に至るには、まだまだ修行が必要なのですが、その方向性で行ってみよう、という姿勢で、日々こちょこちょとオベントを作っております。