☆店主カワムラの子育てコラム☆
毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。
他の「子育てコラム」はこちらから
なお、ポイント会員登録により、
最新コラムを掲載したメールマガジンを配信させていただきます。
モバイルポイント会員「b-Happyフレンズ」大募集中!
2025年8月
b-Cafe店主カワムラです。
夏の初め頃から、自宅の玄関棚で金魚を飼い始めました。
昔ながらの、まあるいガラスの金魚鉢の中で、シュブンキンのブンちゃんが、水草とブクブクの泡をくぐりながら、ちょこまかと泳ぎ回ってい 餌をやろうとすると、指の影に気づくのか、鉢から飛び出しそうな勢いで水面に上がってきて、口をぱくぱくさせています。
玄関の脇の水栓の傍のバケツに水を汲み置きしておいて、二日に一度は、水を換えてやります。
出かけぎわに、コンコンと鉢をノックして「いってきます」と言うのが日課になっています。
玄関の脇の北東向きの外壁沿いには、少しずつ増やしてきた鉢植えが並んでいます。赤むらさき朝顔が、高く伸ばした支柱のてっぺんまで蔓を絡めています。
咲き終えて萎んだ花殻や、枯れてきた葉を摘んで、風通しを良くしてあげます。
夏場ににょきにょきと育つウチワサポテンは、野放図に大きくなりすぎて自分で立っていられなくなって、土に刺してやった支え棒に寄りかかっています。
朝、玄関を開け放つ際に「おはようおはよう」と声を掛けながら、ホースの先のシャワーで、ふんわりと水を浴びせてあげます。
玄関の内の明かり取りの窓の棚には、陶器の人形と並んで、サンスベリアという針状の観葉植物と、士童という小粒のサボテンの鉢があって、こちらにも、土が乾いたら水をやります。
リビングの掃き出しの窓際には、大ぶりの透明な衣装ケースがあって、覆いの布を外すと、20センチほどに育ったアカミミガメのミミちゃんが、ごはんまだ~?とこちらに向かってがしゃがしゃ泳いでいます。
そうこうしているうちに、次男が自室から寝ぼけまなこで降りてくるので、朝食の支度をして・・・。
いつの間にかお世話するものが増えてきたのは、子どもたちがすっかり大きくなって手を離れたのと(大学3年生の長男は進学に伴って家を離れました)、昨年の春の引っ越しの片付けのバタバタが、ようやくひと段落したからなのかもしれません。
玄関前にお花が欲しいな、とか、ここで金魚さんが泳いでたらいいのに、とか思いながらも、今はムリムリと抑えていたタガが外れてきているのかも。
子どもが巣立ってから犬や猫を飼い始めて溺愛する、という話もよく聞きます。
もしかしたら、ヒトって、何かを育てたがる生き物なのかもしれません。
「たまごっち」(やったことないけど)をはじめ育成系ゲームって、よく知らないけれど、多分一大ジャンルになっていると思うし、子どもは赤ちゃんを過ぎると「ぽぽちゃん」のお世話をしたがるし、おじいちゃんは縁側で盆栽をパチパチやってるし(今もそういう方がいらっしゃるのかどうかは不明ですが)。
そう考えると、子育てって、最高のエンタメなのかもしれません。
時間も手間もお金もやたらにかかるし、ノンストップでやり直しがきかない分、時には相当シリアスでハードなのだけれど、その分、大きな喜びや感動を与えてくれます。
とはいえ、もちろん、子どもをオモチャにしていい、ということではありませんよう。家族をバディとして参加する「子育て」というゲームがエンタメなんです。
「育てる」という行為の中では、こちらから一方的に与えているだけではなく、相手からのリアクションを受け取ったり、成長を感じたりして、こちらも喜びや充足感をもらっています。育てることの中で経験を積み、気づきを得てゆく。
そうやって育てるものと育てられるものが与え合い、育ち合っているのだと思います。
「育てる」ということは、哀しみをはらんでいるようにも思います。
季節が過ぎると花は枯れてゆくし、手のひらに乗っかるような子猫は、すぐに大きくなって、やがて自分より早く老いてゆくし、子どもたちはいつか巣立ってゆく。
けれど、そうやって、過ぎてゆくものであるからこそ、いまを慈しみ、今日を輝かせようと思えるのではないかしら。
子どもって「咲く」ものだと思うんです。
目いっぱい葉っぱを広げて、空に向かって花を広げて、「みて、みて」と、胸を張って、ぼくらの前に咲いてくれるんです。
愛されているものはうつくしい。
そんな花々が、あんしんして咲き誇れるよう、ちからと心を尽くすのは、ぼくら先をゆく者たちの大切な仕事だし、この上ない喜びだと思います。