☆店主カワムラの子育てコラム☆
毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。
他の「子育てコラム」はこちらから
なお、ポイント会員登録により、
最新コラムを掲載したメールマガジンを配信させていただきます。
モバイルポイント会員「b-Happyフレンズ」大募集中!
2025年12月
b-Cafe店主カワムラです。
ぐっとのめり込んで見ていた、NHKの朝の連ドラ「あんぱん」が9月で最終回を迎え、引き続き10月から「ばけばけ」を見ています。
ギリシャ生まれの英国人で、日本の文化や伝承を研究し、後に帰化し、日本人「小泉八雲」として残りの生涯を送った、ラフカディオ・ハーンと、その妻セツの関わりを描いた物語です。
「あんぱん」の余韻が抜けないまま、すぐに始まった「ばけばけ」を見始めたのですが、冒頭にかかる主題歌を聞いてびっくりしました。
ハンバートハンバートという夫婦デュオによる「笑ったり転んだり」という曲なのですが、いきなり、
「毎日なんぎな事ばかり 泣き疲れ 眠るだけ」
なんて歌い出しから始まるんです。朝ドラなのに!
その後の歌詞には、
「夕日がとても綺麗だね のたれ死ぬかもしれないね」
なんてフレーズも出てきて、なななんだコレは!?とたじろいでしまいました。
それでも、そんな言葉が、のんびりとして暖かみのあるメロディに乗ると、不思議と深刻になり過ぎない。
そして、
「帰る場所など とうに忘れた 君とふたり歩くだけ
落ち込まないで 諦めないで 君のとなり歩くから
今夜も散歩しましょうか」
というところまで聞くと、ほっとすると同時に救いを感じる。
放送初回のオープニングから、いきなりがっしりとハートをつかまれてしまいました。
ある意味、なんともしみったれた歌なのですが、ぼくとしては深く共感します。
クリスマスの浮かれムードの中でこんな話をするのもどうかとは思うのですが、ぼくは、世の中はしんどいところだし、生きてゆくのは試練だと思っています。
けれど、だからと言って、生まれて来たのは間違いだった、というわけではなく、そんなこの世で暮らしながら、生きる歓びだとか、愛するということを求め続けてゆくのが、ぼくらの仕事だと思っています。仕事と言っても、強要されているのではなく、それが生きることそのものなのだと思っています。
究極的には、人はどこまでも独りで、自分で自分の人生を背負って生きてゆくしかないのですが、かと言って、ひとりぼっちで生きてゆかねばならない、というわけではありません。
矛盾するようだけれど、人が独りであることを踏まえたうえで、人々と繋がり、支え合ってゆくのが、人類としてのヒトの生き方だと思います。
つながっていたい、所属していたい、というのが、人の最も根本的な欲求なのだと思います。
なので、つながりを求めるのは、人として自然なことなのですが、近頃はそのつながり方が、いびつになって来ているような気がしています。
精神科医の成田瑞氏が、ラジオでお話しされていたのですが、国際的な研究の中で、思春期の子ども達のメンタルヘルスが悪化している、という結果が報告されたそうです。特に女子の方にその傾向が顕著で、2024年の統計では、20歳未満の女子の自殺者数が、初めて男子を上回ったそうです。
研究の中では、その傾向とSNSの普及の関わりが無視できない、とされています。痩せていたい、可愛くありたい、という願望とSNSからもたらされる情報があいまって大きなストレスとなっているのではないか、という考察もありました。
SNSすべてを否定するわけではないのですが、そのせいでしんどくなっている人は、子どもだけではなく、大人にもたくさんいらっしゃると思います。うまく使えば有用なツールだけれど、幼い人類の手には余る、危険な「諸刃の剣」なのだろう、とぼくは思っています。
毎日なんぎな事ばかりの世の中で、泣き疲れたとき、救ってくれるのは、不特定多数の人たちとのつながりではなく、となりにいて、ただ手を握ってくれる人の存在なのではないかしら。
たくさんの仮面を外して、一番やわらかな部分で触れ合えるような関わりに救われて、ぼくらは何とか生きてゆけるのではないでしょうか。
子どもたちには、そんな、素の自分でもだいじょうぶ、そのままの自分で、だれかとつながればいいのだ、という感覚を深く刻んであげたいと願います。
友達ひゃくにんいなくたっていい、飾らない自分でひびき合える大切な人を探せばいい、と思うんです。
そばにいてくれる人との日々を、ていねいに、ていねいに。
「帰る場所など とうに忘れた 君とふたり歩くだけ
落ち込まないで 諦めないで 君のとなり歩くから
今夜も散歩しましょうか」
お店がめちゃくちゃ忙しくてくたびれ切って帰った晩、夕食の後に、次男にカホンを叩いてもらって、覚えたてのこの曲をピアニカで吹いて、即席のセッションをしました。当然へったくそだったのですが、彼とのつながりを感じて、この上なくほっとしたのでした。