子育てコラム (29)「親の期待って」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2017年11月

b-Cafe店主カワムラです。

ウチの下の子は小学三年生。
ベイビーと付き合っているママたちからしたら、
ずうっと先のお兄ちゃんと思えるでしょうが、
ぼくから見るとまだまだカワイイヤツです。

下の子ということもあって、
いつまでも「かわいい子」でいて欲しくて、
つい甘くなってしまいます。

そんな彼と出かけているときに、
彼が自転車で転んで擦り傷を作り、
ベソをかいたことがありました。

あり合わせのもので手当をして、
痛かったね、となだめながら、
今は中学生になった兄ちゃんが、
同じ3年生の今ごろ、
やはり自転車で転んでケガをしたときのことを思い出しました。

その時は、ベソをかきながら座り込んで、
ケガが痛くて自転車に乗れないと言う兄ちゃんに対して、
「もう3年生のくせに、それくらいのケガでメソメソ泣いて情けない!」
と思ったのを覚えています。

仕方がないのでおんぶして
近くの駅まで歩いて電車で帰宅し、
翌日病院で見てもらったら、
何と骨折していたのでした。
ヒドイ親!

同じ3年生の男子なのに、
長男である兄ちゃんと下の子とで、
ぼくの中で求めるものがこんなに違うのだなあ、
と我ながら呆れてしまったのでした。実に不公平です(^_^;

親って、
子どもに対して「こうあるべき」「こうであるはず」
というイメージを持っていて、
そのイメージと比べてイケてないところを探して、
心配したりイライラしたりしがちな気がします。

そして、そのイメージというのはたいてい、
親が勝手に作り上げたもので、
実は根拠がなかったりします。

「自分がこうだったから」
という場合も多いでしょうね。

でも、子どもにとって何より大切なのは、
親に受け入れてもらうことです。

「イメージ」と比べられるのではなく、
いまここにいる「ぼく」を見て欲しいんです。

おうちが安心できる居場所であること。
わかってもらえる、と感じられること。
幼いころにそんなふうに感じた感覚は、
その子の一生の宝物になり、
困難にぶつかったとき、
自分を支える力になります。

「しつけ」にこだわりすぎず、
その子がその子として持っている
すてきな部分を、しっかり見てあげたいなあと、
ぼくは思います。