子育てコラム(30)「きらきらを応援しよう」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2018年1月

b-Cafe店主カワムラです。

 いつもはベイビーが多いb-Cafeですが、
長期休み中や祝日には、
いつもは幼稚園や保育園に通っているような
大きな子たちが来てくれることがあります。

 中には春に入学を控えている子たちもいるのですが、
そんな年長さんたちって、
玄関から入ってくる際にちらっと見ただけで、
ぱっと分かるんです。

 なんだかきらきらしていて、
おしゃべりする声も大きくて、
自信にあふれています。

 お友だちと一緒に来たときなんか、
もう駐車場から楽しそうな声が聞こえてくるので、
「年長さんがきたな〜」って思うんです。

 みんながそうとは限らないけれど、
だいたいの子がそんな
「ハリキリ感」に満ちていて、
見ているこちらもうれしくなります。

 何年も通った保育園や幼稚園にもすっかり慣れて、
勝手が分かってるし、
自分の居場所もできている。
何かと「年長さん」と頼りにされるし、
入学への準備も少しずつ整ってきて、
新しい生活への期待もふくらんでいる。
ある意味、天下を取ったようなポジションで、
「ムテキ状態」とも言えるんじゃないかな。

 だけど、当然ながらその「天下」も
ずっとは続かない。

 最強の年長さんも、
小学校に入学したら、
いちばん小さい1年生で、
学校のことはわからないことだらけだし、
6年生のお兄さんお姉さんなんて、
大人みたいに見えちゃう。

 勉強も始まるし、
毎日自分で登下校しなきゃならないしで
もうたいへん(@_@)

 入学の頃って、大人もたいへんだけど、
本人はそれ以上の
「ゲキドウの日々」を過ごしているのでしょうね。

  思えば、ぼくらもそんなふうに、
幾度となく天下を取ったり、
失脚(?)したりを繰り返しながら、
少しずつステップアップしてきたんですよね。

 そして、次のステージに立ったとき、
新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれるのが、
これまで過ごしたきらきらの日々の
思い出なのではないかな。

 大人って、子どもより長く生きてきたぶん、
つい先々のことを気にして、
将来のために、なんて考えて、
先回りして子どもらにお節介を焼きがちですよね。

 でも、子どもたちが、
自分の力で前にすすんでゆく原動力にできるよう、
今の「きらきら」をしっかり応援してあげることも、
とても大切だと思うんです。

 親って、「こうなって欲しい子」とか、
「ここが足りない子」とか、
子どものまわりたくさんの「マボロシの子」を
並べてしまいがちなんだけど、
実在するのは、
いま、目の前にいる「この子」だけなんです。

 この子がいま、そばにいてくれて、笑っている。
手をつないでくれるし、
抱き寄せたら身をあずけてくれる。
それでいいやん。

 子どもたちのきらきらを応援しつつ、
ぼくらに与えられた「きらきらのじかん」をしっかり味わいましょう。