子育てコラム(68)「子どもに任せる」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

  他の「子育てコラム」はこちらから

なお、ポイント会員登録により、
最新コラムを掲載したメールマガジンを配信させていただきます。

   モバイルポイント会員「b-Happyフレンズ」大募集中!

2021年8月

 b-Cafe店主カワムラです。

 夏休みも終盤ですね。小学生以上のお子さんを持つママたちパパたちは、多かれ少なかれ、お子さんの宿題の片付き具合が気になっていることでしょう。ウチも同様です。

 個人的には、小学校も中学校も、宿題が多すぎる、と思っています。夏休みくら い、のんびりだらだら過ごさせてあげればいいじゃん、て。それなのに、ワークだのポスターだの自由研究だの読書感想文だの、どんだけ積み上げるねん、と思ってしまう。

  読書感想文なんて、きちんと授業をするなら別だけど、たいがいは子ども(あるい は親に!)に丸投げで、アレのおかげで読書や作文が大好きになった子なんて滅多にい ないだろうけど、その真逆のパターンはいくらでもあるのだろうなあ、って思ってし まいます。いえ、あくまでも個人的な見解ですが。

 さてさて、グチは置いておいて。そもそものところ、学校の勉強や宿題にどう取り組むか、するかしないかを決める のは、子どもの課題だと思うんです。やってもやらなくても、その結果を引き受けな きゃならないのは、本人ですからね。

 なのに、そこに親が手出し口出しすると、宿題が親の仕事みたいになってしまって、子どもは親に頼ってしまうどころか、親に「やらされてる」とまで感じてしまいそうです。

 それで、お互いへとへとになったり、不機嫌になったり。アホらしいことこのうえ ない。と言っても、これは夏ごとに、ぼくが繰り返してきたことなのですが。(^^;

 「宿題をやってほしい」と願うのは、親として間違ってはいないと思うのですが、 迫り来る2学期のずっと向こうにある遠い将来を見据えた場合、ぼくらは子どもに何 を望むでしょう?

 そこにはたぶん「自分で自分の人生を切り開いてゆける」ということも含まれるでしょう。つまり、「自立する」ということです。

  そのためには「自分でやった」という経験の積み重ねが欠かせないと思うんです。 誰かに頼ったり、人のせいにするのではなく、自分の責任で自分の人生に向き合い、直面するタスクに取り組んでゆく。

  失敗してもいいんです。むしろ、失敗から、多くのことを学ぶものですからね。そうやってあちこちに頭をゴチゴチぶつけながら、たくましくなってゆくものだと思う んです。

  そのためには、親が子どもの仕事をかっさらってしまってはいけません。親が勝手に段取りを考えたり結論を出してしまうのでなく、子ども自身に取り組んでもらいま しょう。親は子どもの力を信じて、勇気を持ってお任せして、見守っていればいいん です。

  ・・・なんてのが理想なのかもしれませんが、ただ見守っている、というのもなかなかしんどい。それに「子どものことは子どもに任せておけばいいの。親の知ったこ っちゃないわ」となると、放任にもつながってしまいます。

  そんなことを考えて、ぼく自身が今やっているのは、子どもの課題を取り上げてしまうのではなく、かといって放置してしまうのでもなく、真ん中くらいのラインで 「子どもに協力する」ということです。

  課題に取り組む主体はあくまでも子どものままで、子どもに頼まれたり、こちらか ら協力を申し出て了承を得られた場合に、お手伝いさせてもらう。断られたらすんなり引き下がる。

  中一次男に、「付き合いましょか?」と声をかけて、了解してもらえたら、英語や数学のワークをする隣に座って、一緒に考えたり、答え合わせをしたり、ポスターのデザインを作るのを、パソコンを使って手伝ったり。

  他にも、宿題の一覧をコピーしてあちこちに貼って(トイレとか!)確認できるよ うにしておいたり、図書館で、子どもが読書感想文用に読んでいるのと同じ本を借りてきて、アドバイスできるように読んでおいたり。

 ・・・ってやっぱりだいぶお節介の方に傾いているのですが、主体は彼で「親がやらせる」というふうにはならないよう、重々気をつけております。

 みなさま、がんばりましょう(あれ、結局がんばるのか!?)