子育てコラム(106)「『なかま』と『できる』」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2024年11月

 b-Cafe店主カワムラです。

 ようやく本格的に寒くなってきましたね。冬が大好きな店主はウキウキしてます。だって、温かい食べ物がおいしいし、お風呂も楽しみだし、熱燗もたまらんし、、。

 前回は、子育てが目指すものについてお話ししました。

 対症療法的にその場しのぎをするのではなく、子どもたちがどのような人に育ってほしいのかというイメージ、最終的に目指すべき「遠い目標」を持っている方が、子育ての中で迷子になりにくいのでは、ということをお伝えしました。

 その目標というのは、たいがいの親にとって「幸せになってくれること」だと言って間違いないと思います。

 ではその「幸せ」とはどういうことだろう?

 ぼくが学びを続けているアドラー心理学では、人が社会の中で自分の居場所があり、自分の力を活かして、その社会に貢献できている、と感じられている状態が、「幸せ」なのでないか、という提案がなされています。

 そのような人々が、つながり合い支え合いながら暮らすことができれば、子どもたちがこれから生きてゆく世界が、より優しく、生きやすいものとなってゆくことでしょう。

 子どもが初めに経験する「社会」は家庭です。

 子どもは、家庭という小さな社会において、次第に広がってゆく、より大きな社会の中で上手に暮らしてゆく練習をするわけです。

 そのために、家庭の中で、親は子どもに対して、どのような働きかけができるでしょう。

 アドラー心理学に基づく子育てを学ぶプログラム「EOLECT(エオレクト)」では、子どもの「なかま」と「できる」を見つけて、それを子どもに伝えてゆこう、ということが提唱されています。

 「なかま」は、人々の中に自分の居場所があり、良好な関係を持っていることを指します。

 「⚪︎⚪︎くんは、パパと仲良しだよねえ」だとか、「保育園、楽しいよねえ」とか。

 「できる」は、自分を受け入れられたり、能力を活かして貢献できたりすることを指します。

 「⚪︎⚪︎してくれてありがとう」とか「もうこんなことができるようになったんだねえ」とか。

 「なかま」も「できる」も、言葉だけではなく、親の行動や、スキンシップ、表情などで伝えることもできます。

 「なかま」と「できる」を見つけて、知らせる。

 とてもシンプルなのですが、これには練習が必要です。

 EOLECTのコースの中では、そのためのポイントやコツを学びながら、実習を重ねます。

 まずは、親自身が、どのように、どのような世界で生きてゆきたいのだろうという問いに向き合い続けることが欠かせません。ぼくら自身も、これからの世界を作ってゆくメンバーの一員ですからね。「私のことはいいから」じゃないんです。

 そのうえで、子どもの「なかま」と「できる」を見つけるために、子どもをしっかりと観察すること。

 子どもの行動は親との関わりの中で起こるものも多いので、そこに影響を与える、親自身の行動や態度、感情も、しっかり観察する必要があります。

 子どもを知り、理解するために、子どもの話をしっかり聴けることも大切です。

 一方的に話をまとめたり、すぐにこちらの意見を言うのではなく、子どもの行動の奥にある意図や願いを知るためには、上手な聞き手であるための練習が必要です。

 子どものことを、冷静に、客観的に捉えるためには、自分自身のことも客観的に捉えられなければなりません。

 とても難しいことですが、私が見ている世界は、あくまでも私の主観で捉えた世界で、私とは異なる、思いもよらないような視点で描かれる世界もあるのだ、ということを知っておかねばなりません。

 子どもの「できる」を広げてゆくためには、先回りして世話を焼くのではなく、失敗も含めて、子どもに経験させてみる、という勇気や忍耐も必要です。

 ・・・なんて、「必要です」ばっかりで、しんどくなりそうですが、実際のところは、子どもの「なかま」と「できる」を見つけて知らせる日々は、とても暖かく楽しいものです。

 すっかり「EOLECT」の宣伝みたいになってしまいましたが、ぼくは「日本アドラー心理学会」の一会員に過ぎないし、「EOLECT」を開催するファシリテーターの資格を持っているわけでもありません(欲しい!)。

 ただ、大変な子育ての中でとっ散らかってしまいがちな思いを整理し、できる限りシンプルに、喜びを持って、子どもとの日々を送るためのヒントの宝箱がありますよ、という情報提供として、紹介させていただきました。

 ちょっぴりでもご興味があれば、ぜひ調べてみてください。

 もちろん、店主にお声がけいただいても大丈夫です。