☆店主カワムラの子育てコラム☆
毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。
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2026年3月
b-Cafe店主カワムラです。
毎朝、もうすぐ高校3年生になる次男にお弁当を作っています。
長男が高校生だった頃の3年間のあと、2年間のお休みをはさんで、次男のお弁当作りが始まりました。
朝5時半に起きてバタバタやってなんとか間に合うくらいなので、夜更かしもできないし、それなりに大変ではあるのですが、長くやっているとそれなりにコツがわかってくるし、多少はスキルも付いてきた気もするので、今では半ば趣味のようになってきて、楽しんでやっています。
それに、長男が大学進学で家を出たときに痛感したのですが、子どもが、自分が作ったものを食べてくれる期間って、実は限られてるんですよね。いつかふと、あんなお弁当があったよなあ、と思い出してくれたらいいな、なんて下心もあったりします。
毎日のお弁当は、写真を撮って、お品がきを添えて、次男がお昼休みを迎える少し前くらいの時間に、メッセージで送っています。どういうものを食べているのか知っておいてほしい、という食育的な意図に加えて、そうしておけば、彼のスマホにお弁当の写真がどんどん溜まっていって、いつかそれらを振り返って見ざるを得なくなるだろう、という下心もあります。下心ばっかりです。
次男のお弁当を作るようになってしばらくしてから、毎日のお弁当に名前を付けることを思いつきました。「白身フライのり弁当」とか、「デミグラス煮込みハンバーグ」とか、「プルコギナムル弁当」とか。
何気ないことなのですが、ぼくにとっては、ちょっとした発明となりました。テーマを設定することによって、作ろうとしているお弁当のイメージを、ぐっと掴みやすくなったんです。
実際の作業としては、
1.前の晩に使える食材をチェックして、主菜とテーマを考える
2.それに合わせる副菜も目星をつけておく
3.献立の内容をざっくりメモして冷蔵庫に貼っておく
4.翌朝、メモを見ながら作る
という具合です。
テーマを決めておくと、なんとなくあれこれ作ってお弁当箱をいっぱいにする、というのより作業がスムーズになるし、何より作っていて楽しいんです。食べる方にとっても、自分が何を食べているのか、わかりやすいだろうし。
この「テーマを設定する」というのは、暮らしの中でも役に立つように思います。
例えばお休みの日、「今日はしっかり体を休める日にしよう」と決めていれば、のんびりダラダラしていても、今日はこれでええねん、と思えるだろうし、目についた家事につい手を出してしまっても、イヤ今日はこれせんでもええねん、と立ち止まって、休養に専念できるのかもしれません。その分どこかにしわ寄せはいくだろうけど、それより眠りに着く前「今日はいい日だった」と思えるほうが大事ですからね。
「テーマを設定する」というのは「目標を意識する」と表現することもできます。
目標を意識することは、子育てにおいても、とても大切だし、それによって子どもと接する際の迷いが少なくなると思います。
子どもは、大人になるまでに、数限りないスキルを身につけてゆかねばなりません。トイレでおしっこうんちができること、ことばが使えること、歩くこと、上手に食べること、おはしが持てること、お友達となかよくできること。学校に入ったら、お勉強も始まって、、。
そんなことを数え上げていると、途方もない山脈に挑んでいるようで気が重くなってしまうのですが、それらの向こうにある「それで、私はこの子にどうなってほしいんだろう」ということを意識していれば、迷うことが少なくなると思うんです。旅人が、いつも同じ位置で輝く導きの星を道しるべとするみたいに。
では何を目指すのか。
たくさんの考え方があるとは思いますが、子どもの幸せを望まない親はいないと思います。
では幸せって何?と考えると、壮大な哲学的な話になってしまうのですが、ぼくは今のところ、人が自分の居場所を感じながら、周囲の人々と支え合って生きられている状態を言うのではないかな、と思っています。
「私にはなかまがいる」「その人たちと私自身のために、私にはできることがある」という感覚だと言うとわかりやすいでしょうか。
ぼくはそんなことをずっと考えながら暮らしてきた気がします。
子どもの健やかな成長を願うのなら、親自身が、自分の健やかな暮らしについて思いを巡らせ、そのように暮らしてゆくことが大切だと思います。幸せのお手本を示してあげるのも、親の大切な仕事だと思うんです。
もちろん、100パーセント、思い描いた通りに生きられるなんてことはないと思います。でも、遠く目指すところを見すえて暮らしていれば、迷子になることはないと思うんです。
(お子さまのご卒園、ご卒業を迎えられたママたちパパたち、おめでとうございます)