子育てコラム(108)「ずっと親子だから大丈夫」

☆店主カワムラの子育てコラム☆

毎月発行しているメールマガジに連載している、
店主カワムラにによる子育てコラムのバックナンバーを紹介します。
子育ての中で、父として感じたこと、
学んだことを織り交ぜて書き綴っています。
上から目線でアドバイスと言うよりむしろ、
わが子と向き合いながら、迷ったりうろたえたりしてることを
正直に書いているつもりです。
共感したり、参考にしていただければ、さいわいです。

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2025年1月

 先日、各地で「二十歳のつどい」が開催されていました。

 ウチの大学2年生の長男も二十歳だったのですが、地元には戻らず、大学のある京都で三十三間堂で毎年この頃に行われる「通し矢」に参加していました。

 正式には「三十三間堂大的全国大会」という競技で、弓道に携わる二十歳を迎えた若者たちが参加できます。

 長男は、大学の弓道部の仲間たち10人くらいで参加したようです。あらかじめ晴れ着のレンタルを予約して、当日早朝に着付けをしてもらい、会場に向かうという段取りでした。

 何らかのサポートが必要かと思って、この日は店を休みにして、出かけられるようにしていました。

 着付け会場にはタクシーで行く、と言っていたのですが、そんな早朝にタクシーが来てくれるのかが気がかりで、場合によっては夜中に車を走らせて、京都に駆けつけた方がいいのかなとも考えていました。

 もしくは、前日から、近くのホテルに泊まっておいてもいいのではないか、と提案したのですが、その後返事がない。

 こちらの行動が決められず、ヤキモキしながら連絡を待っていたら、前日になってようやく、会場近くの友人宅に泊めてもらうから大丈夫、と連絡が入り、ほっとしたのでした。

 夫婦で会場に足を運ぶことも考えたのですが、近くで見ることは出来なさそうなので、自宅で、YouTubeでのライブ中継を見ることにしました。

 1600人もの若者が参加したのですが、朝の開会式に出たのは地元の数十人だけだったので、寒そうに立っている長男の姿がすぐに確認できました。

 9:00の開始から間も無く、長男の出番が来て、晴れ着の片肌を脱いで弓を引く凛々しい姿を見ることができました。

 通常の競技では28メートル先の的を狙うのですが、「通し矢」では倍以上、60メートルになります。遠すぎて、射った本人にも、当たったのかどうか、自分の目ではわからないのだとか。

 長男は決勝まで進むことなく、そこで終了となったようです。

 結果はどうであれ、大学で弓道を続けることになったときから、親子ともども憧れていた場に、長男が無事立つことができて、親としてそれを見ることができて、しみじみ嬉しく感じました。

 参加させてもらっただけで、別にすごいことを成し遂げたわけでもないのですが、よくここまで来たねえ、って。

 方々でニュースにもなっていて、何となく見てみたら、長男がちらほら映っていて面白かったです。

 そして結局のところ、親が勝手に心配してあれこれ気を揉んだりヤイヤイ言ったりしたけれど、長男はおそらく、ぼくらが手出し口出ししなくても、勝手にちゃんとやったのでしょう。

 それでもあれこれ言わずにいられないのが親、ってことなのかもしれませんが。

 *

 ともあれ長男が二十歳を迎えました。

 大きな節目を迎えた、ということなのですが、ぼく自身は、実はそれほど、感慨にひたっているわけでもないんです。

 子どもが小さかった頃は、生後半年を迎えたときとか、1才になったとき、3才、5才、と節目を迎えるたびに、ああどうしよう、大きくなっちゃう!かわいい子どもの時期が終わっちゃう!と、何だか置いて行かれるような気がして、いちいちうろたえていたのですが、過ぎてしまうと、そんなに動揺することもなかったのか、とも思います。

 大きくなっても子どもは子ども、すんなりと成長を喜べばいいんだ、と思えるようになってきたのが、唯一親として成長できた点なのかも。

 ウチなんか兄弟とも、「子育て」はとっくに終わっているのですが、それでもぼくらが親子であることはいつまでも続くんですよね。ぼくら自身の親との関係もしかり。

 だから、お子さんのご卒園やご入学を控えてドキドキしているママパパ、大丈夫ですよ。

 ただ日々を重ねて成長してきて、これからも育ってゆく、ということです。ただただ喜んで、感謝すればいいんです。

 小学校の高学年になっても、中学になっても、高校生になったってかわいいし、まだまだ甘えたです。

 どうか上手に甘えさせてあげてください。

 「甘やかす」のとはちょっと違うけれど、必要なときは頼り頼られる関係を保ち続けましょう。

 ぼくとしては、ちょっとウザいくらいの親でいいんじゃないかなと思っています。重荷になったらあかんけど(笑)